2011年06月13日

Actors’ Studioに行きました

Actors’ Studioで は毎週セッションをおこなっています(長い夏休みはありますが)。私も時間があるときには、出来るだけ行っています。どんなに有名な俳優でも、シーン(戯曲から選んだ場面)をメンバーの前でやって、自分の演技を高めようとするその精神にはいつも感心させられます。

やり方としては、まずシーンが二つありまして(ひとつが大体15分ぐらい)、一つ終わったら、演じた俳優がそれぞれ、自分はどういうところを磨こうとしていたかを言います。例えば、リラックス、感覚――暑さ、酔い、場所、内面の目的――必要としていたものは、等々。そして次に、それがどれぐらい達成されたかについてモデレーターが話してくれます。演出的なコメントも出ますが、基本的にはその俳優たちが何をしようとしたのかについてコメントします。それから、メンバーたちもまたコメントします。

先日、二つのシーンを拝見しました。
一つ目はベニスの商人から――

興味深かったのは、
1.  animal exercise を大変効果的に扱ったこと――

2. 自分の役にしっかりと自分の解釈を持ち込んだこと(当たり前なのですが、難しいことなので)――

3. そして、最後にモデレーターのマーク・ライデル(3年前にアップスアカデミーが日本に招待しました)が、究極的に演技に必要なことをコメントしていました。言われば確かにそうなのですが、でも、夢中になっていると忘れがちなことです・・・

まず、シャイロック役は60代の大変個性的な女優が演じました。華奢ですが、強さを持った、美しい女優でした。 黒い、長い服を着て、少しワイルドな雰囲気を漂わせていました。

演じたのは、最後の裁判の場面でした。シャイロックが散々やられて、相手の心臓の一番近いところの肉を一ポンド要求する場面です。(ぜひ読んでください――見事なドラマです)

場面が終わったあと、彼女は言いました。黒豹の感覚を取り入れてやったら、大変自由になって、自信をさらに持てたと。自分としては、絶対に相手に負けないという自信を持っている解釈にして、最後の、法律料、シャイロックが自殺するのも勝利として見たと。

それに対して、マークがこう言ったのです。最後に自分がやろうとしていたことは見えた、でもせっかく勝利を信じているのなら、もっと楽しんで演じられたのではないかと――俳優は演技を楽しまないと!!!

それですね! 楽しんでください! 確かに稽古では苦労して、準備も万端にしなければならず、努力もするでしょうが、最後に演じるときは、楽しみましょう!

また、勉強を重ねて色々なことを知っていくと、どうしても全部やろうとして失敗を恐れる気持ちも生まれるので、とにかく一瞬一瞬、一箇所だけでもいいから生きて、演技していきましょう。

posted by Yoko Narahashi at 14:05| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。